こんにちは。お客様係りの山嶋です。
前回のお話の続きをさせて頂きます。
回忌法要に向けて、納骨室を広げられたいとS家様よりご相談をお受けしました。
九寸二重台のお墓から、納骨室を広げる場合は「四ツ石」を入れて九寸三重台にする工事になります。
先祖墓のため、将来のお骨納めを考えられてのことでした。
庵治石(あじいし)のお墓は「石目(いしめ)」を合わせて、取り寄せないといけません。
専務から仕入れ先の代表の方へご相談してもらいました。
現地へ同行。
長年のお付き合いがある業者さんです。専務と息もぴったりです。
これで、加工も安心。
お寺様へ「抜魂(ばっこん)」の日時のお問合せをしました。
壇家さん(だんかさん)にならる方が少ないなか、単発でお受け下さる「お寺様」のご紹介もしています。
「抜魂」をしてお骨出しをしました。三名様が入られていました。
工事の間は、お骨の保管についてのご心配もあることと思います。
こらら聖光苑内にある「棚式(たなしき)の納骨堂」でお預かりさせて頂き、全てお任せください。
工事も無事に完了しました。
どちらが?上か下かわからないほどの仕上がりでした。
「私の役目。これで大安心。きれいになって嬉しいわ。立派なお墓を主人が作ってくれたから有難い」と
喜んで下さいました。
今度は、「入魂(にゅうこん)」して「お骨納め」を致しました。同じお寺様ですのでお互いが緊張もほぐれています。
お母様も毎日のお掃除に励まれるとのこと。
喜んで下さって本当に良かったです。
芝台(しばだい)
芝台とは、台石の中で一番下部に据えられる石のことです。
4つの石で組まれていることから「四ツ石」とも呼ばれ、カロートの役割を果たすこともあります。
カロート
カロートとは、遺骨を埋葬あるいは安置する空間のことです。
カロ―トの形状は地域によってさまざまです。
主に、土中のカロートと地上のカロートに分けられます。
- 土中のカロート
盛り土の中にカロートを設け、その上に墓石を建立します。
4つの側面を御影石で囲み、底面は土に還るようにしておきます。
また、関東ではカロートを棚状に作り、複数の骨壺を安置できるようにしておきます。 - 地上のカロート
西日本、特に九州に近づくと地上のカロートが間につきます。カロートがどんどん大きくなり、やがては沖縄のお墓で有名な亀甲墓のように、人の住む住宅までに大きくなります。