こんにちは。
デザイン担当の角田です。
“自然石の風合いを生かしてお墓を作りたい”というお客様のご要望により、
万成石の産地に行ってきました。砕石場は私たちでもめったに行く機会がなく、
高松の加工業者さんに同行させて頂きました。
万成石は稀少価値が高く、古くから様々な石材として使われてきました。
神戸の桜御影石も有名ですが、肌色の優しい色合いが美しい万成石は、
墓石として定評があり石原裕次郎氏のお墓にも使われています。
今回、砕石場のオーナーから墓石の他に建材として今も多く使用されていることを教えて頂きました。
墓石材に選ばれるのはごく一部で、その他は膨大な量の石が余るわけです。
写真は十数メートルの高さに積み上げられている大きな石の塊。
これ全てが万成石だと思うと、墓石の稀少価値が高い理由が納得できます。
キズのない綺麗な材料を採ろうと思うと、どれほど多くの石が除けられるのか…。
でも、安心してください。その除けられた石は建材として重宝されていました。
例えば、お寺の石垣の修復に、風情ある街並みの石畳に、
かつては岡山城周辺の建物の石壁に、また長い地下通路に使用しているのを
見つけた時はさすが産地ならではだなと思いました。
石屋あるある~岡山の街のあちこちで、さりげなく使われている高級な万成石を探す街ブラ(笑)。