近年、お墓を建てるかどうかは、人それぞれの価値観によります。最近は後を見る者がいないだけでなく、「お墓はいらない」ときっぱり言われるお客様など、建てない人が増えてきたと実感できます。その逆で、やっぱり「墓石」を建てたいという人も岡山では多いと思います。
今日は「お墓を建てたい」が、娘さんだけなので“永代供養”を検討されているお客様のお話です。
ある60代のお客様から「自分たちの希望に合う永代供養を探している」とご連絡があり、東山聖光苑の“永代供養”をひと通りご案内しました。
ご要望の1番はお墓を建てる、2番は永代供養にするということ。そこで、希望に合ったプランとして、「永代供養墓」を選ばれました。
お話をしている中で、なぜお墓を建てたいのか?と尋ねたら、思いがけないお客様のお話に気持ちが温かくなりました。
「娘たちとお墓について話していたときね、側にいた孫娘が涙をいっぱいためていて…。あぁこの子の拠りどころを残したいと思ったのよ。私たちは亡くなればそこで終わるけど、孫や娘にとって、いつでもお参りに来れる場所、手を合わせる場所は必要だと思うの」。
墓じまいを検討される方が急増する中で、お墓を心の拠りどころとして大事にしてきた先祖供養も薄れていくのではと危惧していまが、今回出会ったお客様のお話を聞くとホッとします。
お墓も、樹木葬も、納骨堂も後世に残すかたちはさまざま。何を1番大事にしたいかをよく考えて、その家族に合った供養の方法、供養の場所を見つけることが大切です。気持ちが落ち着き、安心できるお墓の終活をして欲しいと思いました。