こんにちは。
デザイン担当の角田です。
先祖のお墓をしまうことは、気持ち的に簡単なことではありません。先祖に申し訳ない気持ちもあるし、自分の代でしまっておかなければ後の者が大変という心配もあります。そんな過程を経てお墓しまいをしたのち、ただ楽になっただけでなく、喜びというか心が温かくなった話を紹介します。
お友達のT様のお墓じまいをお手伝いして、新しい供養先バラの樹木葬に移ってから2年が過ぎました。先に書いたようにT様も決断は簡単ではありませんでしたが、今では「墓じまいをして本当に良かった」と気軽にお参りができることを喜んでいます。
そんなある日、県外から遊びに来た姪さんとその娘さんとお墓参りに寄られました。「後のことはこの子達にお願いしているのよ」とT様。「よろしくお願いします」と姪さん。よく考えたら亡くなった後のことをニコニコと「よろしくね」と会話できるなんて、不思議なことかもしれませんが、将来の不安がないから暗い話にならないのだと思いました。
姪さんたちが帰られて数週間が過ぎ、T様が嬉しそうに「すてきなプレゼントが姪から届いたのよ」と1冊のフォトブックを見せてくれました。
表紙に「岡山の旅」そしてバラの樹木葬のアーチの写真。中は岡山や倉敷の旅の記録、中でも目を惹いたのは、お参りの写真。バラの樹木葬の前で撮ったスナップ写真。みんなの笑顔が素敵でした。
バラが毎年美しく咲くように、いつかお別れの時がきても姪さんの“岡山の旅”の思い出は優しい花が咲くだろうなと気持ちがほっこりしました。