こんにちは。
終活カウンセラーの角田です。
少し長文になりますが、自慢話ではございませんので最後までお付き合いください。
私どもの仕事では、お客様の家族構成など立ち入ったお話をお伺いいたします。
お墓の仕事とは、大真面目に50年100年先を考えてご提案させていただくことと考えているからです。
それは私に限らず石豊全社員が当たり前に実行していることです。
少し前のことです。あるお寺様にご紹介いただき国産高級石材で新たにお墓を建てられるご当家と墓地へご一緒いたしました。
その墓地は古くから山の斜面にある地元共同墓地でしたが、特にご当家の墓地は上の方で、
その坂は高齢の奥様にはきつい印象を受けました。
さらにご子息が関東に定住しておられ、将来も岡山に帰られる予定がないこと。
広い墓地ですが、今後も奥様お一人で墓守をされることをお聞きしたのです。
ご希望に沿ったお見積りは作成させていただくが、お墓を建てるかどうかご子息と長期的な展望に立って
ご相談されることをお勧めしてその日は辞しました。
その後、ご家族でご相談の結果、新たに建墓せず、ご先祖たちの墓石の墓じまいを弊社にお申し付け下さいました。
ご紹介下さったお寺様にもお喜びのご報告をしてくださったそうです。
さて本題はここからです。上記は決して会社自慢ではなく、ごく当たり前のエピソードをお話させていただきました。
次に私どもまっとうな石材店から見ると、あまりにもひどい実例をご紹介いたします。
先日のことです。60才以上とお見受けする姉妹がご相談に来られました。
お聞きすれば、ご両親は離婚されていてお父様方についたお二人、ご結婚されています。
お母様とは全くお付き合いがなかったとのこと。
その天涯孤独の母親が亡くなったと市役所から連絡があり、
生活保護を受けていた亡き母親のために最低限の送りをしたそうです。
ところが遺品整理の書類の中に墓石の契約書を見つけて驚かれたとのこと。
母親が自分ひとりのために建てていたお墓をどうするか困ってのご相談です。
そこでお墓の写真と契約書を拝見したところ、九寸三重台布団付墓誌付という立派な代々墓仕様のもの。
しかも少しお高めのお墓でした。相当のご苦労をされて貯められたのでしょう。
しかし、ご自分お一人しか入らないお墓を何人も入れる大きなお墓にする必要がどこにあるでしょう。
ご自分お一人しか入らないお墓をなぜ高額な石種にしたのでしょう。
自分ひとりしか入らないお墓の横になぜ墓誌(戒名板)がいるでしょう。
全くご事情をお聞きしなかったのか、お聞きしてもおかまいなしなのか、
その営業マンに強い憤りを感じます。あえて言うなら、その行為は「売りつけた」「押し付けた」ものです。
お墓の営業を単なる「ノルマ」と「歩合」でしか考えていないのです。
それは女優さんのCMで有名な岡山最大手の仏壇店社員です。
最後にお墓の相談は「弊社で」とは申しません。
きちんとお客様のことを考えるお墓の会社、担当者にご相談なさるようお勧めいたします。