竿石(さおいし)が道路に?日本人が伝えてきた大切な何かが失われていく・・・某テレビ局の特集番組を見て

終活カウンセラーの角田です。

昨今、テレビでも終活ブームです。お墓がテーマの時は弊社にも度々取材の申し込みがあります。その場合、出来る限りはお話しさせていただきますが、いつも日程が合わず施工の取材まではお応えできません。

ただ、取材時いつも感じるのは、制作側が考えているストーリーありきだということです。そして、私どもが聞けば事実ではないこと、あるいは極々一部の事象をあたかも世間全ての傾向であるかのようにクローズアップしがちだということです。

つい先日も某テレビ局の特集番組がありました。細かい内容はさておき、その中で墓じまいした石材の内、通称「棹石(関東では心石ともいう。家名や戒名など彫刻している一番上の石材)」と呼ばれる石を砕いて道路の骨材として利用している画像が流れ愕然といたしました。しかも「不法投棄されるよりマシ」というのです。もちろん、極論を言えばその通りです。しかし、竿石の行先としては、弊社のように代々(四代目)石材業を営むものとして看過しがたい思いがあります。外国なら当たり前のことかもしれませんが、わが国ではお墓を新たに建てればお寺様等に拝んでいただき「開眼(あるいは魂入れ)」をいたします。また、その後もお参りし手を合わせ続けた対象です。そして墓じまいする際も大切に「閉眼(もしくは魂抜き)」してお役目を終えていただくのです。

番組冒頭ではその竿石を預かるお寺様が登場いたしましたが、弊社でもそちらに運搬し費用を支払い永久にお預けいたします。その竿石が何の違和感もなく道路の骨材として使われ自動車に踏まれ続けるとは、いかがなものでしょう。日本人が伝えてきた大切な何かが失われていく気がしてなりません。